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豆品

豆品の小さな店もCSRに取り組む?

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企業の経営は本来、利潤の最大化を目標とするものです。しかし多くの企業は、投資家への責任を果たすだけでなく、企業は自らの利益ばかりを重んじるべきではなく、企業自身も社会の一部である、と意識するようになりました。そこで、環境保護への取り組みの表明、慈善活動への寄付、従業員の搾取の拒否といった企業の社会的責任(CSR)を、事業の一環として組み込んでいるのです。

「損をしてまで、何のために?」と疑問に思う方もいるかもしれません。実は、こうした取り組みは企業にとってメリットがあります。第一に、顧客の好感度を高め、良いブランドイメージを築き、社会からの受容と支持を広げることができます。第二に、会社が「正しいこと」をしていると従業員が感じられれば、共感と帰属意識が高まっていっそう積極的に仕事に打ち込むようになり、雇用主と従業員の関係も深まります。

余った食品を活かす食品回収(フードレスキュー)計画に参加し、7年間にわたって高齢者への豆腐花(ダウフーファー、豆乳を固めたなめらかな甘味)の配布を続けている豆品店(ダウバンディム、豆腐・豆乳製品の店)があります。旧暦の1日と15日の朝に豆乳を配る精進食品の専門店もあります。また、深水埗(サムスイポー)のある豆品店は、地区に暮らすのが主に生活の苦しい高齢者や低所得の人びとだと知り、7日間連続で豆腐花を無制限に無料配布することを決めました。

香港では少なからぬレストランが「待用餐券」(ドイヨンチャーンヒュン、誰かのために前払いしておく食事券)に参加していますが、豆品店はこうしたレストランに比べ、実はいっそう向いていて、柔軟に運用できます。一般のレストランが配るのはおかず付きのご飯で、店主がわざわざ薄味に作っても、飲み込むのが難しい高齢者がいます。一方、豆腐はもともと口当たりがやわらかくなめらかで、噛む力のない高齢者でも食べられます。おかずにもデザートにもなる、一挙両得の食材なのです。

さらに、待用餐券に参加したレストランの中には、ホームレスの人びとが集まったために、配布が地区の治安や衛生を乱すと苦情を受けたり、待ち時間が長すぎて高齢者が日ざしや雨にさらされたりした例もあります。豆品店が実施する場合は、こうした事態を比較的避けられます。豆品店の多くは店内が狭く、路上で碗を手に食べるしかない店もあるほどで、2、3分で食べ終わるため周囲の迷惑にならず、高齢者の待ち時間も短くて済むのです。

こうした心のこもった豆品店の多くは市民からそろって高い評価を受けており、無料の豆品がなくても変わらず小さな店を応援する、と明言する人もいます。CSRが確かに企業に効果をもたらすことの証といえるでしょう。ある豆品店が自発的にこうした計画に参加していると知ったとき、消費者であるあなたはどう感じますか?

この記事のポイント

  • 「企業の社会的責任(CSR)」とは、企業が利潤の追求を目標とするだけでなく、環境保護や社会への思いやりを事業に組み込むことを指します
  • CSRに取り組む企業は、前向きなブランドイメージを築き、従業員の会社への共感を強めることができます
  • 香港では多くの豆品店がCSRに取り組み、高齢者に豆品を無料で配布しています
  • 豆品店には、待用餐券に参加する一般のレストランに比べ、活動を比較的柔軟に運営できる強みがあります

小さなチャレンジ

もしあなたが豆品店の店主で、豆腐花を無料で配りたいと考えていて、店にはもともと客が座れる席があるとしたら、待用餐券のレストランが苦情を受けたような事態が起こるのを、どのように防ぎますか?