
【さらに読む】香港豆品広告と「電視撈飯」の時代
香港豆品広告の黄金時代――あの「電視撈飯」の時代を振り返る
かつての香港では、多くの家庭が夕食をとりながらテレビを見ていました。テレビ広告もまた、香港の上の世代の暮らしの大切な一部でした。その「電視撈飯」(ディンシーロウファーン、「テレビをおかずにご飯を食べる」の意)の時代には、誰もが口ずさめるCMソングや、人びとの心に深く残るCMスターが数多く生まれました。それでは、香港豆品業界のブランド、ビタソイ(維他奶)から、過去数十年の名作テレビ広告の一部を振り返ってみましょう。
《1970年代――テレビ広告で新しいイメージづくり》
ビタソイは1970年代、《點只汽水咁簡單》(「ただの炭酸飲料なんかじゃない」の意)という広告を打ち出し、新しいイメージをつくり上げました。当時の広告には若手アイドルの蕭芳芳(ジョセフィン・シャオ)と溫拿樂隊(ザ・ウィナーズ)を主役に迎え、CMソングは羅文(ローマン・タム)とザ・ウィナーズが歌いました。
1970年代:點知汽水咁簡單(「ただの炭酸飲料なんかじゃない」)
《活力あふれる1980年代》
1980年代:童年現在一般可愛(「子どもの頃も今も、同じように愛おしい」)
《1990年代――移民ブームの時代》
1990年代、香港は移民ブームを経験しました。ビタソイは1992年と1994年に《何時何地都想念你》(いつでもどこでも君を想う)と《鄉情》(故郷の情)というテレビ広告を発表しました。外国へ留学する息子の物語や、別れの間際に祖父の後ろ姿を見て思わず涙する物語を描いたもので、当時、大勢の香港人が外国へ移民し、故郷を懐かしんでいた心情をまさに映し出しています。
香港返還前後のテレビ広告シリーズ:
1992年:魯文傑《何時何地都想念你》(いつでもどこでも君を想う)
1994年:陳浩民(ベニー・チャン・ホウマン)《始終係維他奶 - 鄉情》(やっぱりビタソイ――故郷の情)
1990年代末、ビタソイは若さを保つブランドイメージを前面に打ち出し、若い顧客の心をつかみました。
1997年: 陳曉東(ダニエル・チャン)《始終係維他奶 - 阿Wing》(やっぱりビタソイ――阿Wing)
1998年:《香港新生代 幾時都係維他奶》(香港の新世代、いつだってビタソイ)
《2000年、ミレニアム後の「為每個香港人送上歡笑」(すべての香港人に笑顔を届ける)および Stand by Me シリーズ》
「始終有益維他奶」(いつも体にいいビタソイ)テレビ広告シリーズ:
《維他奶補習室 - 搭訕篇》(ビタソイ補習室――声かけ篇)
《維他奶補習室 - 請人食凍柑篇》(ビタソイ補習室――冷やしミカンをごちそう篇)
《維他奶 - 至緊要得你開心系列》(大事なのは君が楽しむこと)2003年の一部広告
2003年:為每個香港人送上歡笑(すべての香港人に笑顔を届ける)
2003年:為每個香港人送上歡笑
Stand by me 2009年
Stand by me 2015年
最終更新日:2022年11月 この「さらに読む」のリンク集は、香港品牌博物館の親子絵本《豆品的故事》(豆品の物語)の内容を補足する資料です。本の制作にあたっては内容の正確さと完全さに努めましたが、資料に漏れや更新すべき点がありましたら、どうぞご遠慮なく著者までお知らせください。