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豆品

荃灣の「亞玉」対「贊和」大戦、豆腐花が街の話題に

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荃灣(ツェンワン)の路德圍(ロウタッワイ)には有名なグルメストリートがあります。とりわけ目を引くのは、2軒の豆腐花(ダウフーファー、豆乳を固めたなめらかな甘味)店が隣同士の店舗で営業していることです。豆腐花は一般に1杯7、8香港ドルでも安い部類ですが、この2軒——亞玉豆腐花(アーヨッ)と贊和豆品(ザーンウォー)は、なんと1杯2、3香港ドルで売ったことさえあるのです!

実は、街のコーヒーショップ、スーパー、コンビニなどが好んで競合店のすぐ隣に出店していることに、私たちは容易に気づきます。これはゲーム理論の「ホテリングの法則(Hotelling model)」に関係しています。本来、社会にとって最も望ましい状態(社会的最適解、Socially optimal solution)は、2軒の店が顧客数を均等に分け合う位置にそれぞれ構えることです。

しかし2店が競争すると、どちらも最も多くの客を獲得したいと考えます。A店がB店の客を取り込もうと店をB店に近づければ、B店も同じように動き、最終的に2軒はどんどん近づいて、ついには相手の隣で店を開き、「ナッシュ均衡(Nash equilibrium)」に達するのです。

亞玉は贊和より1年早く開業しました。双方とも客を引きつけるため値下げ合戦を繰り広げ、豆腐花を1杯5香港ドルで売ったこともあれば、缽仔糕(プッチャイゴウ、お碗形の蒸し菓子)や糯米糍(ノーマイチー、もち米の団子菓子)をおまけに付けたこともあります。最近ではついに豆腐花を1杯2香港ドルまで値下げしました。果たして、このような競争は良いことなのでしょうか?

経済学の視点から見ると、これは価格競争、別名「カットスロート競争(喉切り競争)」です。市場競争が激しくなったとき、供給者が販売を伸ばすために値下げ販売を行い、時には採算を度外視して価格を原価以下まで引き下げることを指します。

価格に敏感な客にとってはもちろん歓迎ですが、取材の中で「いつも食べている店に行くだけ」と答えた客もいます。ですから、価格競争がすべての客に効くとは限りません。

2軒の豆品店(ダウバンディム、豆腐・豆乳製品の店)はどちらも小さな店の経営です。短期的な販促なら合理的な戦略ですが、長期の価格競争では人件費や家賃などの支出との釣り合いを取るのが難しく、最後には共倒れになるだけです。

長く消費者を引きつけたいなら、カットスロート競争はやはり得策ではありません。一番良いのは食べ物の質を高めることです。つるりとなめらかな豆腐花をひと口味わうためなら、数ドル高くても喜んで買う——消費者とはきっとそういうものです!

この記事のポイント:

  • 「ホテリングの法則」とは、同種の商品を売る店が競合相手の隣に出店することを指します。双方とも自分の客を守るだけでなく、相手の客も取り込みたいため、経営者たちにとって最良の局面、すなわちナッシュ均衡に達するのです。しかしこれは社会にとって最も望ましい結果ではありません。本来なら1分で店に着けた客が、1分より長い時間をかけて行かなければならなくなるからです
  • 亞玉豆腐花と贊和豆品は値下げ合戦で客を引きつけていますが、釣り合いを取るべき支出が多いため、長期的には双方にとって利益になりません
  • 食べ物の質を高めることこそ、長期的に客をつなぎとめ、引きつける戦略としてより有効です

ミニチャレンジ:

2軒の豆腐花店についてはネット上でも多くの議論があり、それぞれに支持者がいます。時間のあるときに路德圍を通りかかったら、豆の香り、味、口当たりなどの観点から豆腐花の「ブラインドテスト」対決をして、どちらの店が勝つか確かめてみてはいかがでしょうか!